俺の大切な翡翠のお守り
碧の色は護りの色 魔を払い安息をもたらす色
その瞳を持つ君は 俺の大切な人
俺に絶対の安心をもたらしてくれる
出来うるならば 君の傍らに居続けよう
その翡翠の色が護れない君自身
俺が護れる様に
君が大切な黄金のお守り
不安なとき辛いとき 君はいつもそれに触れる
寂しそうに大きな息をする君は何かを祈るようで
声をかけられずに見つめていると
思い出したかのように 俺の漆黒の色を見つけて
君の翡翠の色が 少しだけの困惑と安堵の色を見せた
「大丈夫ですよ。大神さん」
君はいつもそう言う 何かを誤魔化すように
「そう?天気もいいし外に行かないか?」
俺もいつもそう言う その言葉に騙されたふりをする
「そう…ですね」
これもいつものこと
君は黄金から逃れるように 俺は翡翠を手にするために
お互いに側にいる理由をいつも探してる
何時か俺の持ってる漆黒の色が
君だけの護りの色 迷いを断ち切れる
安息の色に変わるまで
そしてそれが変わらぬように
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