帝都には鬼が住むという
間違いなく あたいもそんな鬼の一人
間違えるな あたいは正義の味方じゃない
戦に心躍らせる ただの鬼 ただそれだけ
あたい達は修羅だ 昔親父がそう言った。
稽古に明け暮れ 日が沈むその光をみながら そう聞いた
そのとき自分だけは違うと 自分だけは違うのだと
そう食っていってみると 少し複雑そうに 困ったように 親父は目を細めた
力をふるいたい そう押さえられない時があるのだと
言葉少なに親父はいって おまえは己のため以外にふるえるのかと
珍しくなでられた大きな手は なぜか少し寂しげだった
あたいもそんな衝動が 抑えられない
だけどな 親父 結局あんたのようにはならなかった
あたいはそれでも ふるいたい相手があったから
間違えるな あたいは正義の味方じゃない
ただあたいの大切な人が 帝都の平和を望むから
戦に心躍らせ 力をふるい 大切な人を助けたい
ただそれだけ 考えてる
修羅ではなく 阿修羅となりて 生き延びる
そんな力を与えてくれた 大切な人を護っていきたい
戦の先にそんな夢見る そんな鬼
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