空際
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 冷たい季節が少しずつ通り過ぎ、本当の春が近づきつつある。
 時々は冷たい風がふくものの、帝都は嵐のように過ぎ去った後にサクラ大戦と呼ばれる混乱から抜けだしつつあった。
 そんな中、帝劇も復旧工事半ばながら再開を決め、臨時公演を行うことになる。
 [シンデレラ]それが臨時公演の題目。
 主演は既に帝劇の定番コンビとして定着した真宮寺さくらとマリア・タチバナ。題目自体は以前の再演となるが、全てを一から作り直すことになった。これからの帝都の復興を、舞台も重ね合わせることにしたのだ。

「…由里、もう座席の方は全て埋まったのかしら?」
 事務室を取り仕切っているかすみが、明日一日だけの特別公演の予約表を点検している由里に、休憩のお茶を差し出しながらそうたずねた。
 その言葉に休憩とばかりにのびをしながら、不満そうな顔をする。
「完売です…ひとつをのぞいて」
 不満そうなその声に何かを思いだしたようにかすみが首をひねり、もう一人事務処理にかり出された大神は、何が起きたのか解らずに二人の会話に興味をしめした。
「そういえば…楽日の予約のあの電話。今回は来ないわね…一度も来られたこともないお客様だから、もう来られないのかしら」
 大神にとってそれは初耳だった。身びいきかも知れないが、花組の公演は帝都の娯楽の中で手に入りにくいと言うことで有名なのだ。それを楽日を予約しておいて一度も来たことがないというのはどう言うことなのだろうか?
「かすみ君、その席ってどこなんだい?電話で予約が入るのかい?」
 そう聞いてみると、大神はもう一度びっくりする答えを聞く。毎回初日の席を予約しておいて、空いている席は貴賓席の[橘]。
「そうなんですよ。不思議な電話でしてね」
 かすみが口を開くと、待ってましたとばかりに由里が横から入ってくる。既に休憩の時間は過ぎているのに、事務室は謎の予約の解明の方に全力を挙げている。

「初めにかかってきたのはいつなんだい?」
「花組の初回公演からです。あのころは帝都の人たちも知られてなかったから、お披露目もかねて後援者の方々が中心でしたけど、どこから聞いたか解らないですが、電話がかかってきたんですよ」
「それで?」
 先を促すように大神が促すが、かすみと由里は困ったように顔を見合わせるだけだ。
「どうかしたのかい?もう覚えてないとか?」
 その台詞にとんでもないと言う感じで、由里の方が身を乗り出す。
「一回聞いたら忘れるわけないじゃないですか。それがですね…外国語だったんです」
 …外国語??どう言うことだろう。確かにここのメンバーにはマリアを始め外国から来たものもいる。時々接待か何かで着飾った人たちの切符をもいだこともあるが、日本語が解らない人がわざわざ電話までして予約をするだろうか?
「びっくりしましたよ。凄くよく通る女性の声で…私たちじゃ解らなかったんで側にいるあやめさんに代わって貰ったんですけどね」
「そうだったわね。あやめさん、電話を取った途端に、凄く優しい表情になって話してたもの」
 由里の言葉をかすみが補足した。少し濁音が多いその言葉をあやめさんは話して「これから毎公演予約の電話が入るから、楽日の貴賓席、橘をとっておいてね」と二人に話したそうだ。
 しかし一度もその席に座る人は訪れない。入金だけはきちんと行われるために、毎公演の度にかかってくるその電話に、当たり前のように席を取るようになっていて…今ではかかってくる前に既に確保しているそうだ。
「あやめさんが[橘]を取っておくように?」
「そうなんですよ。他にも貴賓席はあったのに…」
「今じゃ帝劇のミステリーですよ。パリのオペラ座みたいに座る人のいないロイヤルボックスってね」
 既に由里の中では、どんどん話が飛躍しているらしい。海の向こうで起こったという怪奇殺人事件。いつの間にかその話がロマンチックな悲恋ものとして広がっているという話は大神も聞いたことがある。

「それじゃ俺が買おうかな?その席」
 何となくその話に思うところあってか、大神がそんなことを口にする。
「ええっ!…大神さん…貴賓席って15円ですよ?15円!!」
 思いつきにしては、とんでもないというように由里が叫ぶ。さすがに内部の人間だけあって、薄給と言うことは知られているらしい。
 けれども大神にはその席が誰のための席か何となく想像がついた。勿論確証はないけれど、あやめさんがわざわざ[橘]と言う席を指定したこと、そしていつも初日になるとその場所を眺めている人の理由がそのことで説明が付く。

「仕方ないですね。どうしてもというのなら……こうしましょうか。明日の朝までに電話が来なければ、ということにしませんか?大神さん」
 かすみの妥協案に大神も頷く。事務局にしてみれば一回も来たことがないとはいえ、お得意さまである。
 大神の要望にこたえた途端に、電話がかかってきて満席だと言うわけには行かない。
「ああ、いいよ。もしも開演少し前までこなかったら…」
 自分が買うと大神が言いかけたのを遮るように、部屋に電話の音が鳴り響いた。
 席を立ちかけたかすみ達を制して、大神が受話器を取る。
「もしもし?」
 電話の先の返事はない。ただ聞こえるのは、どこかで聞いた雑踏の音だけ。
「もしもし、こちら大帝国劇場ですが…お電話遠いようですが…」
 なおも話しかける大神の声にも、相手の声は聞こえなかった。注意深く電話の先に耳を澄ましている内に、耳障りな警告音が響いて、そのまま電話の先の音が消えてしまう。

「…今の?」
 受話器を握りしめて呆然としてる大神に由里が声をかける。その声に気が付いたように、大神は小さく首を振って肩をすくめた。
「いいや、間違いだったみたいだ。さて、この書類を支配人処に決済をもらいに行って来よう」
 そう言いながら、ゆっくりと席を立つ。電話が切れる瞬間にかすかに聞こえたためらいがちの女性の声。その声の主はもうすぐここに戻ってくる。確認をしたいわけではなかったが、事務室で鉢合わせしたら気まずいだろうなと言う気持ちで、しばらく席を外すつもりだった。
「もう大神さん。まだ仕事残ってますから、早く戻ってきてくださいね!」
 仕事のさぼりだと言わんばかりに、頬を膨らました由里に書類を振ると、事務室の扉を後ろ手に閉める。
 すぐ隣の支配人室をノックしようとした手を止めた。かすかに表玄関の方でアイリスの出迎えの声が聞こえたからだ。どうやら電話の主が帰ってきたらしい。
 自分のタイミングの良さに苦笑しながら、降ろしかけた手を支配人室の扉にあてた。



 公演日当日。既に観客席は以前のようにとはいかないものの、その席に主を迎え入れる準備を整えていた。
 舞台の方を眺めると、閉じられた段幕の向こうに、後数時間を残すのみとなった上演までの時間にあわせて最終的な調整が行われているらしく、時々スタッフ達の怒鳴り声が漏れてくる。
 二階のロビーに誰もいないことを何度もテラスから確認して、貴賓室の[橘]にマリアは忍び込んでいた。
 ゆっくりとその光が漏れてくる段幕を見つめていたが、マリアの耳にかすかにだが、時を告げる鐘が鳴り響くのが聞こえてくる。
 四時、開演まで後二時間。開演までまだもう少し時間があるが、そろそろ観客が帝劇に集う頃だ。そうすればテラスの方も賑やかになってしまう。
 マリアは舞台に背を向けると、いちばん舞台に近い座席の脇に膝をついた。うなだれるように頭を垂れて、頸の鎖を取り去った。
 大事そうに一度胸元に持っていき握りしめると、ロケットの鎖を座席の背の飾りにかけていく。初めて舞台に立った時からのマリアの儀式だった。
 あやめさんにこの舞台に立つことは、帝都の人たちの心を慰め、この地に集まった思い達を癒し、浄化させる事が目的だとみんなをまとめる立場を任されたときに聞いたことがある。
 ならばここで演じることで、北の地で眠るあの人を救うことが出来ないだろうか?

 本当は違う。ただそう思いこむことで、自分が救われたかったからだ。
 だから…自分を助けてくれた大神の言葉があったから、今回は……

「あ……」
 そうだった。今回は席を取っていないことを、今更ながらに思い出した。
 今回も同じ席を取るつもりだった。そのつもりで帝劇を出て少し歩いたところにある人目につかない電話ボックスに入り、硬貨を入れた。
 話し中だったら、かけ直すのは止めようと思っていた電話は、今回も呼び出し音を響かせてくる。
 一回、二回。コールが続く。三度目のコールで受話器が外れ、応対の声が聞こえて、受話器の向こうには聞き馴染んだ優しい声がした。
「あ…」
 抑えきれずに漏らした声の後は無言で通す。
「もしもし?もしもし?お電話遠いようなんですが…」
 接客用の電話なのに、なにも変わらないその声を一つ逃さず聞きたいと受話器を耳に押しつける。
 数分持たずに料金切れの警告音が鳴り響いて、しばらくすると慌てた声と不愉快な通信音が耳に伝わってきた。
「お、大神さん!」
 きれてしまった電話に話しかける。その動作に気が付いて、苦笑すると静かに受話器を置いて、電話ボックスを後にした。

 最後にしようと思った予約の電話。その電話に大神がでたのは、やはりもう終わりの時が来ているのかもしれない。
 立ち上がり、もう一度背もたれにかけられたロケットの傍らに立って、舞台を見下ろした。  広い舞台。もう少しすれば、あの舞台に自分たちが立って、集まってくれた人たちに夢を見せるのだ。
 目を閉じなくても、開いてもいない緞帳の先に演じている自分たちが見えた。舞台の上での仮初めの時間。泣き笑い、すべては幻でしかないけれど、マリアにとっては、それが少しずつ自分の中では過ごせなかった何か大切なものになっていく。それ以上に、それを作り出す仲間との一瞬はすべて本当のことになって残っている。
「今のことが現実なのかしら…それとも今までが」
 最後まで言い切らずに、ロケットを椅子から持ち上げて蓋を開ける。ロシアに置き忘れた大切なもの。
 大戦が終わって、自分がもういる理由もないのに、まだ自分がかの地に戻り自信がなかった。もう少し帝都にいて、その答えを見つけたかった。自信を持つための何かを。

「もう行かないと…お客様が来てしまうわね」
 自嘲気味の笑みがマリアからこぼれた。いつもこの部屋に来ると寂しい気持ちと何か気負った何かを貰ってた。なのに今日はなんだか落ち着いている。
 はずしたロケットを付けると、なぜか違和感を感じる。この数年すっかりなじんでいるもののはずなのに、自分のものでないような、そんな感覚がして、握りしめた。



 カーテンコール。見てくれた人たちへの感謝を込めて、またこの舞台を作ってくれた裏方のみんなへの感謝を込めて、舞台に上がった人たちの名前を告げていく。
「最後は私、王子役を務めました!」
 その途端、ひときわ大きく拍手の音がマリア達を包んだ。暖かい気持ち、それが心地よい。
「マリア!」
 会場からひっきりなしにかかる声。うら若き女性の声もあれば、男性の声もある。
 それらの歓声がとぎれた後、一つだけ大きく耳に飛び込んできた。
 その一つの声に、名乗ろうとしてうつむいていたマリアの身体を揺らす。酷く懐かしい暖かい声。
 その後の言葉を続けられずに、視線だけで声の主を捜す。
 一階席、二階席…思い当たる人はいない。酷く癖のあるアクセント。言い間違えそうになるのを勢いで言う口調。記憶の中にある大切な声と同じ。
「…隊長?」
 視線が一点で止まる。懐かしい故郷の人たちがまとう服を着た人物が、とっていないはずの今まで望んでいた場所に座っているのが見えた。
 嬉しそうに自分に向けて手を叩いていた彼は、視線に気が付くとゆっくりと席を立ち、マリアに背を向けて歩き出す。
「待って!」
 満員の観客が目の前にいるのを忘れて、ただ一人のために声を張り上げた。同時に舞台から飛び降りて客席を走り出す。このまま見失うことは絶対に出来なかった。恨み言でも何でもいい。声をかけて欲しかった。
 会場の後ろのドアを乱暴にあけ、転びそうになりながら階段を駆け上る。
踊り場の開けたスペースのすぐ先に、手を伸ばせば届きそうなその人を見つけ、立ち止まった。

 本当は声をかけたかった。けれどもその資格がないと思い続けていたから、声にならなかった。
「ずっと見に来てたよ。だけどお前は俺の脇を「許してくれないから…許されないから、見に来てくれない」っていいながら通り過ぎてしまってた」
「いて…くださったんですか?」
「ああ、この帝劇でいつもお前を見ていたよ」
 落ち着かせてくれるようなその言葉に、やっとそれだけ口に出来た。
 ゆっくりとユーリーの腕が背中に回る。長い長い冬の間、その暖かさだけを正しいものとしていた。ユーリーの腕の中。
 いろいろな言葉を彼に伝えたくて、けれども言葉にならなくて、何度も何度も彼の腕の中で大きな息を付いた。思いだけは空回りする。
「安心したよ。あんなにいい人達に囲まれて」
「はい」
 当たり障りのない会話の内に、ユーリーの手が、ロケットの鎖に当たるのを感じた。顔を上げると懐かしそうにロケットの鎖を引き上げた。
 すぐに鎖は首を伝い、ロケットの部分が彼の目にさらされる。穏やかなそれでいて記憶にないくらい優しい目でマリアを見つめている。
「長い間大切にしてくれたんだね。これは俺が貰ってしまってもいいかい?」
 取り外そうとした彼の手を止めて、マリアは静かに首を横に振った。これは自分の貰ったものだから、自分で彼に誇れる自分になってから渡したい。今では彼との唯一の絆になってしまったものだから、それだけは譲れなかった。
「あなたのもとへ返しに行きますから、それまで待っていて貰えませんか」
 すぐにとは言えなかったが、彼の目を見返しながらそう答えた。その言葉に笑顔で、ユーリーはマリアの手にロケットを返し握らせる。
「それじゃ、あちらで待ってるよ」
「はい」
 その言葉がきっかけだったように、マリアが身体をずらして、彼の先に道を作った。後少し階段を下りれば玄関口。舞台が終わったのなら、観客は帰るべきだ。
 離したくない。そう思う心をマリア自身で押さえつけた。ここで会えただけで十分だ。そう思っていた。
けれども脇を通ったときに、ユーリーの腕が触れた瞬間が限界だった。反射的に袖口をつかんでしまう。
「もう一度だけ触れさせていただけませんか?」
 そんな言葉で伝わるとは思わなかった。ただ、以前のように一度だけ自分から彼にすがりたかった。戦場で傷ついたとき、彼に一度だけすがったあのときの安心感を得たかったのかもしれない。
 背伸びをしなくても、届くその身長の差が年月がたったことを再認識させられる。自然に彼の唇に触れた。
 動揺など無かった。それよりも彼を思っていた年月が過ぎたことを感じていた。お互いに変わってしまう。それを今まで忘れていただけ。

「ユーリー、あなただけが大切でした」
「俺はおまえを通して未来を見ていたよ」
 過去形だったことに彼は気が付いただろうか?ありったけの感謝が、彼に見せたことがなかったはずの笑顔になった。
 相手もつられて笑顔になる。一番懐かしいマリアが彼の元へやってきて日に見せてくれたきりの笑顔。それだけでもう何もいらなかった。

「帰りなさい。お前がいちばん懐かしいと思うところへ」
 一度だけ名残惜しそうに、きつくマリアを抱きしめると、やがて満足したように手を緩める。
 どちらかともなく離れて、今度は彼も振り向くこともなく、マリアも引き留めることもなく、一段一段階段を下りていく。少しずつ姿が消えていき、最後の段を降りるときに姿が消えた。
「ユーリー…あなたも帰ったんですね。」
 最後まで彼の姿が消えるまで、マリアは見送り続けた。寂しげな言葉をつぶやいたが、その表情はおだやかだった。



 暖かい感触にすり寄ろうとして、違和感を感じて目を開ける。ぼんやりとした視界はすぐ前にあるもので遮られて何だか暗い。
 何だろう?まだ自分はユーリーを捕まえたままなのだろうか?そんなことを考えながら、目の前の暖かいものに触れようと地面を触れていた手に力を入れる。
「マリア?」
 聞き慣れた心配そうな声に一気に意識が覚醒する。自分と大切だった人を解放してくれた人。
「隊長!す、すいません。い、今どきます!」
 目の前の暗さが大神の胸だと言うことに気が付いて、慌てて起きあがろうと力を入れたが、うまく力が入らないのと、大神が先ほどよりも強く抱きしめた腕に力を入れたため、先よりもしっかり抱きしめられる。
「そんな急に起きないで…倒れたんだから」
 先ほどまで背中に回されていた手が、静かに頭の方へ上って、優しく髪を撫でられる。触れられたその髪から大神の暖かい思いが流れ込んでくる。
 その大神の言葉から、自分の状況を理解しようと記憶を辿ってみるが、どこまでが現実だったのか解らない。
 なにより、先ほど見たユーリーの暖かさが、夢だったと思いたくない。何とか否定しようと証拠を探して視線を彷徨わせたが、見えるのはいつもと同じ舞台裏。
「大丈夫かい?」
 いつも以上に優しく大神が声をかけた。頬に添えられた手に湿った感触を感じて、自分も反対側に手を当てる。
 泣いていたのだろうか?それよりも夢だったのだろうか?
 ふと反対側の手が何かを、握りしめていることに気が付いた。堅い何かを確認しようと、手を挙げたときに切れてしまった鎖が目に入った。
「どうして…」
「倒れたときに、何故か握りしめてたんだ。外そうとしても強く握ってたから…」  鎖を直そうと思ってね。という大神の言葉を聞きながら、先ほど見たものは、他の人にはわからないのだろうけれど、現実なのだという確信を持った。
 ならば、ユーリーと交わした約束を守ろう。今ならマリア自身迷わずに大神を初めとする人たちの中に居場所があるといえる。
「大神さん」
 小さく呼びかける。その声に目を細めて、大神はマリアの次の言葉を待とうとした。
「鎖…直していただけますか?返そうと思うんです」
「返す?そんな人がいるのかい」
 不思議そうな顔をしながらも、了解してくれる大神に、マリアは小さくうなずいて、ロケットを手渡した。
「ええ。大切だった人に…」

WORDTOP
   

■恋語り
風懐
いさらなみ
暁風

Namib

さう

思色(おもいのいろ)
Magnificat

あおぞら

From a distance

天が紅

Jacob's ladder
翡翠

うきゆい
Sabbatical Age 1 2
Corruptiare
帰郷
葦矢
ふうか
わたのそこ

■待謡 -まちうたい-
諷詠
RECSSS
風月
空際
At Ta'if
initiation

Sacrifice

サクラ大戦 - 偽伝 -

みづくきのあと

 

 
   
  [扉前] [書庫] [礼拝堂] [貴賓室] [地理室] [地下倉庫] [庭園] [物見の塔] [守人控室] [回廊]