一人の少女がつぶやいた。
もしも私がとるに足らない存在なら
どんな小さなものにでも愛しさを感じたかもしれない

一人の少女が口にする
さしのべる手があったのなら
思いを閉じこめずに差し出せた

一人の少女から声が漏れた
もしも自分に負うものなければ
強さの意味が解っただろう

一人の少女が声にした
人の心を受ける事が出来たのなら
戦を求めずにすんだのだろう

一人の少女は思い続ける
戦が起きなければ　技は止まる
その輪廻はどこまで続くのか
自分がその糸断ち切れないかと

一人の少女は願い続ける
すべてを悟る知恵があれば
傷つけることなど無くなるだろう

一人の少女は探し続ける
あるが故に得られぬもの
あれば夢を見せられるのに

一人の少女は誓い続ける
大切な場所　大切な時間
護るためにその身体
一つの場所に縛り続ける