Endless Recorder

2001年4月

4月2日 尊重

異なる意見というのは、そんなにもあなたを脅かすものなのでしょうか。茨の言葉で押さえつけなければ、自分の思いを護れないのでしょうか。


サクラサイトを廻ってきたのですが、予想以上の盛り上がりに圧倒されました。思うことは多々と。他の人の感想を聞くのは視野が広がって面白いです。

突き放すことは優しさでしょうか。「大切な人がいる」と伝えた上で、それでも想いを打ち明ける少女たちを受け止めるのは、とても大神らしいと感じました。それは残酷なことかもしれませんが、彼の優しさであることに違いはないと思うのです。


4月4日 バックアップディスクは持ち出せます

昨夜静岡で地震がありましたが、うちの辺りでは大した揺れではありませんでした。いい加減に積み重ねられたCDの山も崩れなかったし(片付けろよ)


それも役だと言うのですか? あなた自身の癒しはどこにあるのですか?

一昨日から鈍い胃痛に襲われています。思い当たる要素もないのにどうしたんだろうと思っていたのですが、今日になって「ああ、そうか」と。

認められないのならそれでいいのではないか。そんな風にも思います。納得できたからといって、正しいとか偉いとかいうわけではあるまいし。譲れない何かを持つことの、一体どこが悪いのですか? 自らの内にあるものが真実です。


4月5日 あなたのすべて

もっと早く会えたら。あなたの心の特別な場所にいる人よりも、先に自分が出会えていたのなら。でも、もしそうだったとしても、その場所を空けたあなたをこれほどまで大切に思えるとは限らない。

花火くんでクリア。強くなったなあと、エンディングの手紙でまたほろり。そういう積極性って可愛いなあ。

1の時から説明書に、「恋愛度」ではなく「累積信頼度」と書いてあればよかったのだろうか。そんな風に思ってしまったりも。割り切っているわけでも、無理に飲み込んでいるわけでもなく、3への拒絶反応は一切起きていません。3にはまだまだ知りたいことがたくさんあります。もっともっと触れて、もっともっと好きになりたいですから。


4月6日 一歩

見上げた月が滲みました。あなたに通ずる何かを見つけたかったというのは、不純な動機でしょうか。


サクラ大戦3という物語の中で、大神は明確な意志を持った主人公として必要とされています。それゆえ、今まで「大神=自分」と捉えてきたプレイヤーの中には、ギャップに当惑している人も多いように感じます。

感情移入はその登場人物への愛着に繋がりますが、自分と登場人物の価値観がまったく同じということはないわけで。恋愛シミュレーションならば、各プレイヤーの分身となれるよう無個性が求められるのですが(名前も決められたりしますし)

価値観の非共有。これは大神に限らず、両花組の娘たちにも言えるのではないでしょうか。帝撃側が浮気と取って悲しむ、巴里撃側が過ぎた期待を持ってしまう。プレイヤーの価値観でそう判断しても、彼女たちがそう思うとは限りません。

勿論「自分の中の彼、彼女たちはそういう人間なのだ」、そう考えるのは問題ないと思いますが。それぞれのサクラ大戦の世界はプレイヤーの数だけ存在します。3を認めなければならないということは、決してないのですから。


4月7日 枷なのか、それは

それは私ができることではない、することではない。思い上がりが頭を擡げても、そう制止の声が上がる。ふと思う。務めなんてものを割り振っているのは誰なのだろう?


4月8日 鏡の独房

トップは今の心境ではなく、以前書いたものを引っ張り出してみました。何より欲した視線から、Deleteキーひとつで逃れられる。その途方もない恐怖の中に、甘美な誘惑を見てしまった自己矛盾。私を捕らえる鎖は私。自分では終わりにすることさえできなくて、転嫁と逃げ道ばかりを探していました。

焦ったのは私が自意識過剰だからです。違うんです。誤解です。不用意でした。いや、思い過ごしだったらどれほどいいか。……ごめんなさい。


4月10日 桜

いつか共に……。伸ばした指の間を、淡い花弁が擦り抜けてゆきました。淡い夢は果たせないもののようで。独り口にするのも憚られるようで。

今、桜の花を見てきました。盛りの頃にも行ったのですが、もう時期も終わりですから。近くの川沿いにちょっとした並木があって、迫り出した枝から川面へと降ってゆく姿を見るのが、越してきた2年前からの楽しみです。

こんな時、サクラ大戦から得たものの大きさを感じます。私の家には花見の習慣がなく、樹の下で飲食といったお花見はしたことがないのですが、サクラに触れるまでは花自体も特に意識していなかったように思いますから。

無数に通り抜けてゆく花びら。仰ぎ見た空を阻んだその淡すぎる薄紅と、覗いたその淡すぎる蒼に心乱されます。散るな、散るな、散るなよ。……悲しいじゃないか。はらはらと舞う花を眺めているだけで涙が出るのも、サクラに出会ったからなのでしょうか。


4月12日 行き詰まり

基本的にコピーさせてもらっているので、久し振りにバナーの貼り直しをしました。うちの背景色と合わなくて、何だか申し訳なく思うことも。難しいですね。「バナーはあって当たり前」なんて風潮になると肩身が狭いのですが、うちには必要ないだろうってだけで否定派ではありません。洗練されたものは見ているだけで楽しいですしね。


怖いのは、すべて嘘にしてしまう気がするからです。震えた心も、溢れた涙も、伝えた思いも、すべて私自身で裏切っている気がするからです。

相反する感情をどう捉えればいいのかわからない。どちらも本当なのだとは思えても、なぜ正反対の感情が相互に、時として同時に存在するのか。いっそ私の中に別の人間がいるほうが、どれほどわかりやすいことか。

いや、まだ大丈夫なのはわかっている。ただ、後ろめたさに押し潰されながらも、歪んだ喜びに唇の端を醜く上げる時、自分は狂っているのではないかとさえ思う。


4月13日 食欲なんてなくなってしまえ

胃痛とお友達しています。悲しいかな、食べたくないのに空腹なんて。1日にハーシーのクリーム&ココアプリン1個では、生きてゆけないことはわかりました。

思考が荒廃的。「嫌だ」と繰り返すその一言一言が、精神状態をますます悪化させているのに。動けないのではなく、動きたくないんだろうね。わかっていて愚痴を吐く私は狡いよ。すごく、すごく狡いよ。


4月14日 涙腺故障

あああ、やってしまった。客の前で泣くなよ、私。いつもなら内心むっとする程度のことなのに。もっときつく言われたことだってあったのに。……情けない。弱まっている。でも、辛い時はすぐにそれを口に出してしまう私だから、言っているよりは頑丈だってこともわかっているのです。

泣きながら眠りに就くのはもう嫌です。そんな夜に決まって見る夢は痛すぎる。願い事はひとつなのだと、今になって気がついた私は愚かですか?


4月16日 おかえりなさい

わかるよ、あなたの中のリズム。わかるよ、あなたの中の彼。場所が変わっても、名前が変わっても、あなたのものだってわかるよ。

その筆によって生かされる彼には、もう会えないのではないか。そんな寂しさ、吹き飛ばしてくれてありがとう。あなたのために、そして自分のために生まれた名前殺した今でも、見ていたいと願っていいですか?


4月17日 器

度量の広さに呆気に取られる。そんな理由で了承されたら、それまでの動揺も躊躇も緊張も、すべて行き場を失ってしまうよ。そんなあなたに、いつも救われる。


4月21日 晴れた日に

言えなかった言葉は、次に取っておくためのもの。そうやって「今度」を待っていてもいいですか? ごめんね、ごめんね、ごめんね。……でも、ありがとう。


昨日は自転車で近くのクロワッサンが美味しいお店に出かけ、気になっていたタコライスで昼食。ご飯の上にタコスの具を乗せたこれ、ピリッと効いたソースにつられ、量が多かったものの平らげてしまいました。

先日行った桜並木に立ち寄ると、すっかり若葉の緑も濃くなって、10日前の花吹雪は面影もなく。ただ、土へと還り切らない花びらが、足元のオオイヌフグリに混じっていました。

ふと、人の心というのは不思議だなあと。見えないものを感じさせたかと思えば、あるはずのものさえ見えなくする。すぐに盲目に陥ってしまう自分を省みれば、一体そこから何がなくなっていたというのだろうね。そう苦笑する自分もいつかと同じ。空を見上げれば、あの時ひどく不安げに見えた蒼が、今はこんなにも清々しい。


4月22日 デジタルな興奮

今、この時に……か。秒まで刻まれたタイムスタンプ。生々しいね、ドキドキするよ。ゼロとイチで創り出された、でも確かなリアルがそこにある。


がーんっ、主婦と間違えられてショック。そりゃあ3、4歳上に見られるのは常だけど、そんなに所帯染みているのか? ちぇっ、どーせ老け顔ですよ。

周りが子供っぽく見えて仕方なかった中学生の頃は、落ち着いて見られるのは自慢にもなったし、普段それで得する機会もある。でも、ようやく幼稚だという自覚が出てきた今では、中身が伴なわなければ虚しいなあ、そんな風に思ったりもします。


4月25日 姐さんの中に

寄りかかった壁の堅さと冷たさに、あの日の彼の背中を想う。

サクラ3、もう一度最初からプレイしてロベリアでクリア。キャラ設定からして今までサクラにはいなかったタイプだけど、エンディングにはかなり惹かれるものが。

仲間にする時に「俺の信頼をやる!」なんて、目一杯Aボタンを押してしまううちの熱血隊長とは厳しいかなと思っていたのに、なかなかどうして。「可愛い」なんて言ったら燃やされるかな。「いい女」振りも勿論のこと、恋心に途惑う姿に参りました。


4月27日 依存生物

消えない後ろめたさが、卑怯な自分に自ら与えた罰だとしても、あなたがいてくれるのなら癒されます。弱い自分とも生きてゆけます。……それは間違いでしょうか?


ロボット検索を使って遊ぶことがあります。その時の心境や書いた文章から、特徴的な語句を並べてAND検索。「永遠 幻想 砂のように」とか。

詩や日記にヒットして共感したり、長文内で散らばって使われていただけだったり、まるで毛色の違う内容とのギャップに笑ったり。「終わりをください」なんてフレーズ入れても出てきてくれるのは、嬉しいようなそうでないような。


4月29日 右の人は見てないだろな

黒のいかつい車に乗った人たちから、軍歌をBGMに「親愛なる浜松市民の皆さん」なんて大音量で呼びかけられて脱力。日曜の朝っぱらから勘弁してください。環境問題云々は結構ですから、その前に騒音問題だってば。

最寄りのコンビニの商品棚から、嵌まっていたクリーム&ココアプリンが消滅。この前もたまごワッフルの取り扱いやめちゃったし。うー、通勤路唯一の店舗なのに。


4月30日 砂の望楼

怖いのは二度と届かなくなること。それを止めることも、もしかしたら知ることすらできないかもしれない。だから囚われる。確かな存在を感じていられる距離に。