2月の平日しかも雨ということで、1日に廻った鎌倉は鶴岡八幡宮でさえもがら空きでした。まあ、団体旅行のようないかにも観光といった雰囲気は苦手なので、この時期にしたのは正解だったかと。特に北鎌倉の街並み、好きになりました。人通りの少ない路地、ただ静かに続く雨音に、時折重なる踏み切りの音……いいなあ。
足元が悪く、傘も邪魔で苦労したけれど、案内してもらった場所はどこもよかったです。中でも葉祥明美術館は癒されました。美術館で泣いたのは初めて。温かい。
それにしても、大正浪漫というガイドブックの文句に惹かれてミルクホールへ行き、魚藍亭のよこすか海軍カレーに大神を思い、記念艦三笠で「空中戦艦ミカサ、発進!」と心の中で(強調)叫び……こんな時でもしっかりとサクラファンをやっておりました。全然サクラな人ではないのに付き合ってくれた友人に感謝。
思考の欠片前年分を分割。一番下におまけとして、未収録のものを載せてみました。少しだけ改稿してありますが、興味のある方はどうぞ。
何もしないはずだった。してはいけないはずだった。あの時と同じように、あなたの眼には見慣れた景色を見つめ、後ろめたい喜びと愚かさに浸り、苦いコーヒーと涙を飲み込んで帰るはずだった。
この独り遊びの戒律を破らせたのは、私の低い耐久値。黒猫という名の店の窓辺で聴いた声。それだけで掻き乱されていた心が魔法のように治まった。それだけでも危惧した欲望は嘘のように湧かなかった。
窓に写る自分に微笑みかける。震える字で書き殴られたノートに苦笑する。濃いサングラスはもう用済みだ。
満たされた。あの時も昨夜も、壊れたレコーダーのように繰り返した我が儘はどこへ行った? 朝から3杯目のブラックコーヒーを初めて美味しいと感じられる、今日の私は幸せだ。
現在のトップについて少し。これは最近のセガ関連の報道を受けて書いたもの。誤解を恐れずに言えば、私はサクラの終わりを望んでいる。相応しい終わりをね。でも同時に、その時が遠いことも願っている。
元になったのは一時期強く考えていたことであり、今でもそのままというわけではない。護りたいと思えるものを持っている彼女たちは幸福だから。これは大神の思いかな、2の第六話までの。私、どちらかといえば歌劇団より華撃団が好きだし。「あなたがいるから戦える
」その悲壮さも含めて。
このコンディションの差は何なのだろう。足取り軽く、顔綻び、必要以上に愛想よく仕事をする私がいた。単純。でも、そんな苛まされてばかりではない自分が、ちゃんと残っていたことを確認できたのも嬉しいのだろう。たとえそれが、明日の私に消されるものであっても。
それに、表に出してしまうと軽くなる。でもそれは、その分誰かに担がせているということなのだろうか。ごめんなさい。でもよかった。あなたで本当によかった。
顔に出るというのは怖いな。わかる人には隠せない。10年先、20年先、胸を張れる顔つきになっていられるだろうか。日常というのはそのためにあるのだろう。そう鏡を覗き込みながら考えた。
最近、gooからの来訪が急増しどうしたのかと思ったら、エンジンが変わってMETA情報を登録するようになったようです。お蔭で現在「サクラ大戦 小説」と検索すると、うちのサイトはなんと3位。うひ、なんか過大広告出しているような気分(苦笑) あ、META情報というのは、うちのトップでソース表示してみるとわかると思います。
ロボット検索といえば、あちこちで言われているけれどGoogleはホント頭いいです。近頃ここばかり使っています。
「またいつの日か、お目にかかりましょう」
グランドフィナーレで聴くことのできるマリアのこの言葉は、その日が見えないからこそ響くのではないだろうか。2でも同じ台詞をさくらくんが言ってくれるが、3への布石があからさまな2では出せない何かがあったように思う。
止めたって無駄なことはわかっているから、もう何も言わない。でもさ、何かあったら悲しむ人たちが、あなたにはたくさんいる。それは今更言うまでもなく理解しているのだろうけどね。……こう伝える方が破壊力があるとわかっていて言う私も、人が悪いのかも。
マゾの上にヒステリーの天城さん。危険人物と化す締め切り間際に近づいてはいけません(いつもそうだろという突っ込みは却下) たとえ才能があっても職業作家にはなれないな。
最終締め切りを越えたと思ったら、スクーリングのためその脚で明日から京都入りです。これが終わればしばらく余裕ができる……はず。17日まで不在になりますが、PHS+コミュニケーションパルというモバイル環境も導入されたので、Web関連で特に問題はないかと。ただ、hisuikan@kt.sakura.ne.jp以外のアドレスはチェックしませんので、その点だけご了承を。あ、メールフォームはOKです。
同日追記。
待望のコミックス版タクティクスオウガ2巻を入手。私はロウルート支持者なんだけど、ひとつ本流を決めるのならカオスルートだろうなとは感じていただけに、1巻でロウルートへ進んだ時は狂喜乱舞。ただでさえ重い話なのに、このルートのダークさは堪らない。
この手のゲーム原作物って当たり外れがあるけれど、巧い漫画家さんが手がけてくださっていて嬉しい。オウガの雰囲気がよく出ていてすごいです。私的には、ゲームに比べて我が儘姉さん振りが大人しいカチュアの、今後の心理描写に注目かな。
プレイヤーからは嫌いと言い切られてしまうことも多い彼女だけど、私は好きだなあ。やっぱり「手に入らないのなら、いっそ……」でしょ。うけけっ(壊)
心積もりなんてしたくない。してあげないから。絶対してやるもんか。
……わかっているんだ、時に未熟さを言い訳にしていることは。いつまで子供のままでいるつもりなんだろう。いつまで子供のままでいられるんだろう。身の程知らずの思い上がり娘は、それでも背伸びの踵を降ろさない。
しばらく更新作業はできないため、トップにお知らせ追加。申告がなかったら寂しいのでこっそり(でもないか)と。10000カウント踏んでくださった方、ご連絡いただければリクエスト承ります。ROMさん歓迎。気の長い方なら大歓迎(苦笑) いや真面目な話、相当お待たせすることになりますので、それでもよろしければ名乗り出ていただけると嬉しいです。
京都行きの準備完了。冬場は衣服がかさばる。天気が概ねよさそうなのは救いかな。それでは行って参ります。
1万アクセス到達、ありがとうございます。メインのSSがまったく更新できていないのにという申し訳ない思いもあるのですが、開設以来ご来訪くださった方々にお礼申し上げます。
スクーリング中に得られた、私にとって大きなこと。夏に受講した際に、初めて自分の写真を撮るということを経験しました。私は写真写りが悪くて、不機嫌を通り越して怒っているようにしか見えない。そもそも自分の顔が好きではなかったから、プリクラとかも「魂抜かれるから」なんて言いながら逃げてばかりいたんです。
でもセルフポートレートの課題でデジカメを使って写した自分の写真を、初めて「悪くはないかも」と思えたのです。そしてそれが、とても大切に思えた。だから、写真加工がテーマなのに弄りたくなくて、美術作品としてのレベルは低いものになってしまいました。でも私には、大きな一歩だったんです。
そして今回、ビデオカメラに触れた際、最初にローテーション組んでそれぞれ自己紹介のようなものを撮り合ったんですね。ほら、自分が認識している声と、実際に周りに聞こえている声って違うじゃないですか。以前テープレコーダーで聴いて以来、その低い自分の声をすごく苦手……はっきり言って嫌いだとずっと思っていました。
身構えながらビデオを見た時、ひどく驚きました。モニターの中で話す私の声は、決して嫌いなものではなかったんです。最後に聴いたのは8年は前だから声質も変わったのかもしれないけれど、一番の理由はわかっている。それは公にはできないけれど、嫌いを好きに変えてくれる、私にかけられた魔法。今、自分がこの声を持っていることが嬉しい。そう思えることが嬉しい。
大切なものが少しずつ増えてゆくことに幸せを感じられる。技術的なことからは離れているけれど、何かを創る時にきっと重要なこと。これからも、そうやって積み重ねてゆけたらと願っている……いや、積み重ねてゆくんだ。そう思います。
今だけでいい。その言葉を翻すことはわかりきっているのに、それでも焦がれる刹那の温もり。
いつかツケが回ってくるのはわかっていたけど、風邪ひきました。京都滞在中は元気だったんですよ。というより普段より調子よかったかも。ちゃんと朝起きて夜寝ていたし(当たり前?)。
でも疲れが溜まっていたのかな。帰宅した翌日バイトへ行ったら、見事に体調崩しました。とほほ、今日は薬飲んで寝ることにします。うー、未読の山が(泣)
眼が覚めたらかなり身体が楽になっていたので、喉は痛いもののPCに向かっています。やっぱり使い慣れた環境はいいなあ。メール端末の豆粒みたいなキーボードと、Mac標準IMEのことえりは辛かった。
京都へ行くと言葉のイントネーションが変わってしまいます。意識していないのに、後ろの方へアクセントを置いてしまう。関西の人ばかりと話すわけではないのにね。
お仕事をされている方とお話しできるのは刺激的です。経験や知識量は勿論のこと、視点が違うんだなあ。これを仕事にしたいと言い切れるわけではないけど、漠然と頭にあったものへの道が照らされたというか。
ウイスキー水割り1杯とワインボトル半分で、脚がふらつくこともわかりました。頭ははっきりしていて饒舌になり、普段言いたくても押し込めてしまうことも口に出せてしまう。用心した方がいいかな。
でも、もどかしさを感じてばかりいる会話という行為をとても楽しめた。たくさん話せて気持ちよかった。聴いてくれてありがとうございました。
近頃思うのだけど、PC98のシューティング「Super Depth」のラスボス(攻撃状態)は都庁に似ている気がする。……弟の賛同は得られなかったけど。
喉も治ったようなので、自分の文章の音読をPCで録音するという新しい遊びを始めました。うーむ、すごい変化だ。付属のマイクなんて触れようともしなかったのに。
ポエトリーリーディングと似ているのかな。朗読したファイルの配信はやってみたいかも。……ニーズ? ふっ、うちはそんなもの元々考えていないのさ(開き直ってどーする)
憑かれたようにキーを叩き、モニターを凝視する。視界が滲む。眼鏡を外し、袖で拭う。天井に呻く。前兆のない、ぽっかりと空いた穴のよう。1分前まで笑っていたのに。
今頃になって自覚が出てきたのだろうか。与えられるものは、きっと変わってはいないのに。それをプラスとできるかは受け取り方ひとつということも、きっと変わってはいないのに。
Super Depthのラスボスの話。記憶が曖昧なので(何せ公開は10年前)確認すべくダウンロードしてきたものの、現在のうちの環境では遊べないことを忘れていた。むう、PC98のエミュレータも動かないし。生家にも実機はもうないけれど、MS-DOSのFDは取ってあるだろうか?
検索してみたらBio_100%のサイトでWindows版が公開されていたので、代わりにこちらを。うわっ、懐かしいー! グラフィックや音楽は遥かに綺麗になっているのに、プレイしている感覚はそのままだ。画面隅のアイテムが取れないのも当時のままで、何だか嬉しくなってしまった。
弟曰く、宇宙ステージの難易度が下がっているそうだけど、アクション苦手な私としては爽快感アップで嬉しい。ベータ版のため途中までしか遊べなかったけど、クオリティの高い移植で再会できて満足。……あ、似ているかどうか確かめられなかった。
夢で会えても切なさが募るだけ。あるべき温みはそこになく、交わした言葉は霞と消える。それでも繰り返すは刹那の願望。
夢の中でまで、私を動揺させないでください。夢の中ででも、私は声を詰まらせることしかできないのですから。