恋唄-風刀-
神様が君を苦しめるなら、僕が君を癒せるのなら…
僕は、神様だけの世界なんていらない。
僕は、君を取りたい。
僕は、君と仲間達の方が大切だから。世界が滅ぼせるなら、滅ぼせばいい。
僕らは死んだって、貴方は又世界を作れるだろう。
だけど、君の思いや僕の願いは貴方には作れない。それでも滅ぼしたいなら…貴方は何を望んで僕たちを作ったんですか?
神様、僕たちを護らなくてもいい。
貴方の決めた罪を彼女に押しつけるのは止めてください。僕等は、傷つくんです。
僕等は、弱いんです。
だけど…愛しい人を思う気持ちは、誰にも負けません。久遠の罪を、彼女は生きてきました。
僕には、何にも言ってくれません。
僕には、彼女を抱きしめるしかできません。
僕には…何もできません。
彼の人の手を取ることを、見逃してください。
・後書き