永遠

この世に絶対などは存在せず
約束は儚い幻想に過ぎない

大切なものも、護りたいものも
すべて零れ落ちてゆくのだ

この指の間から……そう、砂のように


傷跡は禁忌と知りながらも求め続ける
戻らない過去と、得られない未来を

何もかもをも巻き込んだ、ふたりの擦れ違い
橘の章「瑠璃色の空に君は泣き」

「私には……永遠を誓うことなんてできません」


あたしはあなたを愛することができません
でも、この恋を捨てることもできません

飽くなき独占欲が、この想いを汚してゆく
桜の章「夢色の永久を君は追い」

「あたしが欲しいものは……永遠です」


たった一人の人間さえ幸せにできずに
一体何を護るというのか

誰もが敗者だった戦いの結末
最終章「薄紅の花に君は笑み」

「君も……永遠を望んだのかい?」


主演

マリア・タチバナ
「すべては……私の甘えなのですから」

真宮寺 さくら
「手に入らないのなら、あたしの知らないあなたを殺したい」

大神 一郎
「君を利用していた。……それだけだ」


連作アナザーストーリー
「永遠」

――散華の夢に浪漫の残り香――

「……隊長。これからも……ずっと……」