Rub'al Khali -Yumeoibito ha ...-
「元気でね」
既に決められた路を歩む人にいう
「貴女こそ」
見ることの出来ない路を見てる人がいう欺瞞だと 自分の中で誰かが言った
全ては 閉ざされた一本道
予定された 道筋
ただ 自分にだけは 先の見えない迷い路だから 定められた路のある人を うらやんだ
だから 路があるように 振る舞った
本当は 路が見えない自分の方が贅沢なのだと知っていながら
だから 定められた路をたどるために 力になりたかった異なる路は いつかは消える
そうしてあの人も視界から消え 全ての路は迷い路
その痕跡も 全ては記憶の中だけのもの時を違えても 街を違えても 自分の記憶だけが 確かなもの
まだ 誰かのために生きているの?
自分のために 歩いているの?
紙の断片に あの人の路が載っていないか 頁をめくる貴方の夢は まだ生きていますか?
貴方の愛したものは 形を変えてしまったかも知れないけど
ここに残っています
つぶやき番外編。遠野のお嬢編です。
ラジオドラマ…まぁ…彼の背景が解った時点で、自分の一回目に立てた予想が外れるのは、目に見えていたんですけど。こうくるかぁ(苦笑)
タイトル名は[空白の居所]。サウジアラビアの砂漠の名前だそうです。