Riddle 1
「化粧は?」
「柄じゃない」
「タバコは?」
「肺活量落ちる」
「ナンパは?」
「オレは軟派な奴はすかん!」「面白くないわねぇ…」
「ほっとけ!」
「見た目から言って、もっと遊んでると思ったのに」
「これは野稽古でやけたんだ!」
「やっぱり艶がなくっちゃいけないわよねぇ…粋とも言うけど」
にっこり笑って、視線を脇に向ける。
「…亜里砂先輩…そこで私に振らないでください」
いきなり話を振られてしまったさやかが困った顔をして答えている。
そんな彼女の至近距離まで、藤崎は近寄るとすっと顔の前に指をさし、先ほど以上の笑顔で彼女にだめ押しを突きつける。
「だって、唯一の彼氏もちでしょ?」その横で、笑いをこらえている何人かが、耐えられなくなって吹き出した。
「藤咲ちゃん、雪乃にそんなことを求めても無駄だって!」
悪友の一人である小蒔。
「そう言うのだけ対象にされたら、亜里砂ちゃんだけ有利〜」
藤咲と何故か非常に気のあってる高見沢が、顔が笑いながらも声だけは膨れて見せている。
「高見沢様、案ずることはありません。あの方は人の本質を見抜く力がありますから」
本気だか冗談だか解らぬように高見沢のフォローに入る雛。
多分、あの声の調子から見るとこの状況を楽しんでるようだ。
見た目よりしたたかなのだ。我が妹殿は。
「まぁまぁ…藤咲さんはからかってるだけなんだから」
にっこり笑いながら、一番的を得たことを言ってるのは、小蒔の親友である、美里。
「それを言われたら面白くないわねぇ」
その声に又何かを思いついたように、藤咲が笑みを浮かべる。まるで、子供がいたずらを思いついたような表情だ。事の初めは連休を良いことに、女の子同士の親好を深めようとか何とか言う理由で集まった事から始まった。
初めは、戦闘の時にしか集まらないメンバーだから会話もなかなか続かなくてどうしようかと思っていたのだが、ホンの少しだけ入れたアルコールのせいもあるのか、妙なところで会話が盛り上がりつつあった。
女の子としては、定番の話題であろう…好きな人の話。
ここで問題が一つあった。その人の話を名前抜きに話していたのだが、何人か続けていく内に全員の中で一つの考えが浮かんでいた。
[ごく少数を除いて、同じ人が好きである]事に。
彼は、何故か人を惹きつける。ここにいるほぼ大半は惚れ込んで仲間に入ったと言っても過言ではない。
かくゆう自分もその一人であるが。
でもその割には、このメンバーには恋敵にありがちな嫌な雰囲気がない。…以下未完成(^^;